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刮目 その5
クイーンが露天風呂に出て行った後、部屋の内風呂に入る。あまりの衝撃の告白に茫然自失状態の俺であった。俺の価値観を覆す女がこの世にいたとは思いもしなかった。
女は相応の対価さえあれば、惚れた男でなくても体を委ねる事ができる。男はその体さえ手に入れられれば対価を渡すことに吝かでない。俺はそう信じ、実行してきた。
周りを見てもそうだった。金や権力を持った老人たちが、それを対価に若く美しい女を側にはびらせ、女たちもそれに満足している姿をいやと言うほど眺めてきた。
まさかこの世に、本当に惚れた相手にしか体を委ねない女がいるなんて…
浮気をしたことのない主婦は相当数いるだろう、いや大半が経験ないのかも知れない。だがそれは夫以外の男から求められた事がないからであろう。
もし本能的に好意を寄せてしまう男からチャンスを与えられ求められた時、それを断れる女はどれだけいるだろうか。俺は今までそんな女は存在しないと確信してきた。
俺の考えが間違っていたのだろうか? この内風呂に入りながら自問自答する。




