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刮目 その3
「いや、傷害くらいなら検察官送致まで行かないだろ…」
「んーー、止めに来た警官も何人か、あとパトカーもちょっと、ね」
「ハア? 何で… 逆ギレか?」
「んんん。仲間を逃がすためかなー」
「傷害、職務執行妨害、暴行、器物破損… これはダメかも知れないね」
「共同正犯もね」
「…お、おう。で?」
「で、送検されてそこで黙秘していたのよ。だけどその検事さんが…」
「け、検事さんが?」
「ブッサイクで、小太りなんだけど」
「だけど?」
「チョーーーーいい人だったの。私の家庭の事情、仲間の事情、事件の原因、相手の非道さとかを全部受け止めてくれて。あんな人、男では初めてだったの」
「男、では?」
「女の人なら貴方の… いえ、それでね、少年院出た後も、色々相談に乗ってくれて」
「乗ってくれて?」
「それで… この人なら信用できると…」
「できると…」
「だから、この人に捧げたいと…」
「ゴクリ。そ、それはその…」
「私の処女を」




