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戦乱 その1
そして。
運命の日は否応なしに訪れる。
天候は天気予報通りの曇り。気温は15度ほど、なるほど温泉日和な天候な訳で。
朝から葵のテンションはかつてない程ハイであり、俺が少しでもチンタラ支度をしていると早く早くと急かす始末。そんなに慌てなくても翔くんは逃げないよと言うと、もし逃げたらどう責任を取るつもりなのかと責め寄られてしまう。
ああ怠い。面倒だ。出掛けたくない。家で昼まで寝ていたい。
全くやる気のない父を引き摺り出す娘の懸命さに、何とも言い難い感情が湧き起こる。
「軍司、さっさと行きなさい。みっちゃん時間にうるさいのよ」
知るか! てか、何故そんなことを知っているのかお袋よ。
元銀行員の俺の時間管理の底力を見せてやろう、俺はようやく目が完全に覚め、そこから葵以上にテキパキ準備をこなし、予定時刻丁度に車のエンジンをスタートさせる。




