決定 その7
その夜、再度クイーンの店に集合する。母は連日夕飯の用意をしなくて助かるわぁと喜び、葵は連夜彼氏と公然お食事ができると喜色満面。翔は今夜もどこかに導火線が落ちてやしないかビクビクしており、俺とクイーンは仏頂面。
日程を伝え全員の予定を確かめると全員問題なし。移動手段として我が家の車、運転は俺、と順調に計画は進んでいく。
運転はアタシにやらせろ、と煩い奴がいたが、変な運転されて大事な娘に何かあると嫌なので決然と断固断る。どうせ点数が残り少ないか免停中だろうと揶揄うや、金色に輝くゴールド免許を印籠の如く見せつけられ、危うくその場で土下座しそうになる。
一人、健太が隣で不貞腐れている。今回の話からは完全に遠ざけていたので、この話を知った時の驚愕と失意の顔は見ものだった。
「ハアーー クイーン、ホント気をつけてな。コイツ手が早いからさ」
「おまえが俺の何を知っているのだ?」
「え? 若くて巨乳好き… あ。そっか。なら大丈夫大丈夫、クイーn 痛え!」
クイーンの華麗な右フックが健太の左頬に炸裂する。
「もひおまへがクヒーんに手だひたら、おまへもこれくらふんだぞ」
何を言ってるのかサッパリわからないので、
「そっか。そうだな、今度会社でいいプランあったら、お前に回してやるよ」
パッと嬉しそうな顔をする健太。コイツ、ちょっといい奴かも知れない。




