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衝撃 その5
俺と娘の開いた口が塞がらない。どうしてそんな嘘を孫に信じ込ませるのか不明だ。だがこの聡明な孫が祖母の嘘を簡単に鵜呑みにするとも思えない。ある程度の部分までは事実と推察し話を進めることにする。
「そ、そうか、知らなかったよ。そんな価値観の女性なら簡単に男と温泉旅行、なんて無いわな確かに…」
「はい。ですので、もしどうしても祖母を連れ出したいのなら、金光さんに相応のお覚悟を決めて頂かなければなりません」
「そ、それって?」
「はい。祖母と正式にお付き合いをしていただく、という事ですね」
俺は一瞬クイーンと付き合っている自分をイメージする。
定番デートは格闘技観戦、誕プレは『愛羅武勇』と書かれたTシャツ、家の観葉植物は大麻草、ドライヴデートのB G Mは矢沢か長渕……
嘔吐感に見舞われたので即イメージを永久に削除する。
「他に、方法は…」
「すみません、僕には思いつきません…」
済まなそうに翔が呟く。
「そうか。だよな」
深く溜息をつく。




