激変 その5
「それが、…あん時以来さ…」
俺が清水の舞台から飛び降りる覚悟で話し始めるも、
「女子大生しか勃たないってか?」
「J Kしか…」
「何なら未亡人しか… ギャハハ〜」
そうだ、精々馬鹿にするがいい。貴様ら如きに俺のP T S Dが理解できる筈もなかろう。
爆笑している三人を睨め付けながら、俺はボソッと、
「勃たないんだわ」
三人は表情を凍らせる。目をこれでもかと開き、口を阿呆の様に開きながら、同時に
「えっ」
「えっ」
「え?」
俺はその原因を不思議と包み隠さず吐き出す。途中でチャチャ入れられるかと思いきや、意外に真剣に聞いてくれた。
「わかる。すっごーく分かる。やっぱお前、いいオトコだあ」
健太が俺の肩を何度も叩きながら頷く。痛いって。
「うーーん、まーそれってキンちゃんの『授業自得』ってーの?」
白豚の悪気のない指摘に、
「悪い。今お前に突っ込む元気ねえわ…」
「おっ勃つ元気だろーが?」
ムッとして、
「おいこら。それシャレになってねーわ」
健太がすかさず、
「重っ 軍司重すぎだわ。あ、軍の字と重いって字、似てね?」
「あああっ ほんとだぁ、ケンタ、ナイスぅ ギャハハハ」
「重司だ、重司! 金光重司! ブヒャヒャヒャ」
これ以上は付き合っていられない、そう判断し
「はあー すまん。俺、帰るわ」
扉を閉めた途端、背中で大爆笑が聞こえた。溜め息が出る。




