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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第2章
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変化 その7


 何と… こんな健太でさえ、まるで日常生活を語るように、旅行を口にするとは。


「…… そう、なのか… シロ… 忍ちゃんは?」


 忍は一瞬俺を睨みつけ、


「っち。あー、まーフツーに姐さんと温泉とか行ってますよねー、」


 そうなのか。白豚とクイーン。社員福利厚生旅行かなんかで……


「あと彼氏とも」


 ブゥーーーーーーー


 俺は思わず口に含んだビールを吹き出してしまった。


 なん、だと……


 アルプスの白豚が温泉に浸かるシーンよりも、彼女に彼氏がいたことの衝撃が凄かった。


「へ、へー。て言うか皆、温泉なの? 他には?」


 白豚はまるで腐った犬の死骸を片付ける仕草で俺の吹き出したビールを掃除しながら、


「まあ若い頃はあれこれ色々行ったけど、今はやっぱ温泉っすかねー。旨いもん食いながら。旨い酒飲んで。あーー姐さん、今度いつ行きますー?」


「何だよキング。いきなり旅行話って?」


 クイーンがお通しの佃煮を小皿に入れて、俺たちにポイッと渡す。



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