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音速爆音 その6
「…… いじょうぶかな、金光くん」
「光子、やり過ぎー」
「クイーンの一撃! 懐かしいわー」
「キレがあの頃たぁ違う。磨き抜かれた年季の入った一撃だな」
薄っすらと目を開けるとバスの中だ。俺はどうやら刺客の一撃で気を失っていたようだ。誰かがバスまで担いで来てくれたのだろうか。
数ヶ月前暴行を受け意識を失くしたが、又してもこの女に…
「コラー 光子。先生、暴力は嫌いだ、こんなんじゃお嫁に行けないぞぉ」
いやいや、暴力は先生の専売特許だろー、棒でほざくなー、そーだそーだ、ギャハハハ、なんて周囲から聞こえてくる。うるせえ、マジで。
「サーセンッ イヤー、久しぶりに燃えたわーーマジ楽しかったわ」
今まで見たことのない晴れがましい顔で、クイーンが満面の笑みを浮かべている。
「キサマ 何の恨みで…」
「バーカ。シャレだよ、シャレ」
シャレで男性の腹部を殴打し人事不省に陥れる。なんて恐ろしい女だ。やはりあの頃の俺の価値観では、到底コイツを受け入れられなかったろう。だが、今の俺ならば…




