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音速爆音 その5
鼻で笑いながらその寸劇を眺めていると、周りの結構な数の一般客が遠巻きにして熱心に眺めている… 中には動画を撮っている外国人も… 溜め息と共に時計を見ると、そろそろいい時間である、思いの外コイツらの馬鹿芝居にのめり込んでいた己を恥じつつ、
「皆の者! 引き上げじゃー 屯所に戻ろうぞ!」
思いがけず、つい大声で叫んでしまった…
「おおおおお 近藤先生、よし、引き上げだ!」
俺は… 近藤勇だったのか… 思わず拳を口の中に入れようとしたが、普通に入らんかった。
「近藤先生、御意っ」
「勇の旦那、合点承知の助だいっ」
「皆の者、引けっ、引けい!」
中学時代もこれくらい聞き分けが良ければ… サッと引き上げていく皆を眺めていると。
その瞬間。グッ… 腹部に鈍い痛みが走る…
「隙ありっ お命頂戴っ」
遊女の拳が俺の腹部に…
コイツ… 覚えてろ… あとで… 必ず…――




