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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第11章
363/1001

音速爆音 その5


 鼻で笑いながらその寸劇を眺めていると、周りの結構な数の一般客が遠巻きにして熱心に眺めている… 中には動画を撮っている外国人も… 溜め息と共に時計を見ると、そろそろいい時間である、思いの外コイツらの馬鹿芝居にのめり込んでいた己を恥じつつ、


「皆の者! 引き上げじゃー 屯所に戻ろうぞ!」


 思いがけず、つい大声で叫んでしまった…



「おおおおお 近藤先生、よし、引き上げだ!」


 俺は… 近藤勇だったのか… 思わず拳を口の中に入れようとしたが、普通に入らんかった。


「近藤先生、御意っ」


「勇の旦那、合点承知の助だいっ」


「皆の者、引けっ、引けい!」



 中学時代もこれくらい聞き分けが良ければ… サッと引き上げていく皆を眺めていると。


 その瞬間。グッ… 腹部に鈍い痛みが走る…


「隙ありっ お命頂戴っ」


 遊女の拳が俺の腹部に…


 コイツ… 覚えてろ… あとで… 必ず…――



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