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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第11章
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音速爆音 その2


 自由行動と明記した筈なのに、気付くと先生を含め全員で移動している。これは昔ではあり得ない現象だ。ましてや不良グループと真面目軍団が共に談笑しながら行動をしている。絶対に有り得なかったことだ。


 先生も不良グループに交じってワイワイ言いながら楽しそうだ。これも嘗てなら決して見られない光景だ。確か中三の修学旅行時には現地調達した木刀を肩に担ぎ、不良グループを後ろから睥睨しながら歩いていたものだ。


 皆で園内のレストランに入る。事前に予約していたので、団体客用のスペースに案内され、そこで各々好きなものを注文する。



「もちろんこの食事代込みなんでしょ?」


 ケチくさい下町根性丸出しの渡辺さんに


「もちろん自腹だけど何か?」


「もー、そこも頑張らなきゃ金光くん!」


 と叱られてしまう。


「あれー、ビール無料じゃないの? じゃキングの奢り? ラッキー」


 クイーン軍団の野村さんが勝手にビールを注文すると、我も我もと注文しだし… そんな訳ねーだろ、自腹だ自腹だと怒鳴ると、寂しそうに先生が水の入ったグラスを口にしているのが目に入り、


「あーー、くそっ 一杯だけだぞ、一杯だけなっ」


 今日イチの大歓声をゲットする。


 接待費で落とせるだろうか? 会社に戻ったら山本くんに土下座しよう、そう思いながら領収書を受け取るのを忘れないよう決意した。



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