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音速爆音 その1
「起きろーー 起床ーー 日光江戸村に着いたぞー」
予定到着時刻より四十五分ほど遅れてバスは駐車場に停車する。
「ふあーい」
「かったりー 宿行って呑もうぜ」
「アタシ、パスー」
昔なら本気で面倒くさがっていたであろう。だが今は口では文句を垂れつつ、顔にはウキウキ感を隠せないヤンチャ軍団が可愛い。
真面目軍団は、ああここ子供を連れて一昨年きたわ、とか懐かしいなここ子供の頃以来だよ、とかやはりウキウキした表情筋を見せている。
昼食も含め十六時まで各自自由行動。俺は会社への報告書のネタ探しに一人行こうとすると、
「おいキング。一緒に回ろうぜ」
クイーンが腕を取る。爽やかな香水の匂いに耳まで赤くなるのを感じる。
「ミッちゃんがキング襲わないように、アタシも一緒に行こっと」
「キングがクイーン押し倒さねえように、見張るか」
「でもー ホントに意外だよねこのカップル」
「ホントホント… 優等生とスケ番っ 今時のラノベにもないわ」
「二人の子供ってどっちに転がんのかなあ?」
「上の子がが不良、下の子が優等生に千点」
「俺は篠沢教授に3000点っ」
…コイツら… 言いたい放題言いやがって




