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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第1章
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承認 その6


 あの少年が、葵の彼氏だと?


 今の今まで、クイーンの孫なのだから、この街に相応しい金髪リーゼントでスカジャンを羽織ったタトゥーまみれの小僧としか想像出来なかった……


 それが、あの少年だと?


 あの少年こそが、クイーンの孫であり、葵の彼氏なのだと?



 遺伝子の神様に問う。


 あの少年に邪悪なさがが隔世遺伝しなかった理由は何なのでしょう。腐り爛れたこの女の血が入ったあの少年は、どうして俺を感動させ尊敬させる程の品格、人格、行動力を備えて持っているのでしょうか…?


 こんなことが実際にあるのだろうか。こんな穢れた社会の汚物のような女の遺伝子を持つ少年が、あれ程までに高貴な人間性、社会性を持ち、地球よりも重いと言われている草臥くたびれたジジイの尊い命を救ってしまうとは。


 きっとこれまでに数十名は木場の海に沈めているであろう邪悪な女の孫が、ただの通りすがりのどうでもいい初老の男を蘇生させるとは。


 子は、いや孫もだろうけど、親の人間性を見て育つ。親の作った環境の中で育まれていく。必然、高い人間性の親の下では高い人間性を持った子供が育つ。逆もまた然り。


 すると、だ。


 この神童を育てたこのクソ女は、実は……?


 大混乱中の俺の目の前に、ゾクッとするほど透き通った目がある。



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