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承認 その5
少年の動きが停止し顔が引き攣る。
俺は少年の顔をまっすぐに見つめ、ゆっくりと深呼吸をする。
少年は眼を見開き口をパクパクさせて、掠れた声で何か言うと、頭をペコペコ何度も下げて勝手口からヨロヨロと出て行った。
その姿を眺めながらクイーンは大爆笑しており。
「ぶははー 滅茶苦茶ビビってるよアイツ、おもしれー」
「言うな」
事実を受け止めるのに精一杯の俺は、そう呟くのがやっとであり。
「修羅場じゃん修羅場、アイツ逃げ出したなこれ。夜逃げや夜逃げ、ぎゃは」
「言うなっ」
この数年で最も困惑中の俺を指差しながら、
「娘をたぶらかした奴出てこいー ひーすみません、まだ先っちょだけですうー 許して貰えるなら奥ま… ブギャッ」
気が付くとジョッキの中身、即ち飲みかけのビールを彼女の顔面にぶっかけていた。




