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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第11章
348/745

唯我独尊 その7


 歌が始まりしばらくすると、皆は呆然として黙り込んでしまい、車内はカラオケ音楽に乗せたプロレベルの歌声に満たされていくー 上手い、上手すぎる…


 俺も思わず後ろを振り返り、踊り付きで歌っているクイーンを凝視してしまう。


「今の方、プロの歌手、ですよね?」


 運転手さんがハンドルを握りながら俺に囁く。


「いや… ただの居酒屋のママですよ…」


「あの… リクエストしてもいいですか?」


「一応、伺いましょう……」



 そのリクエスト曲の『新東京国際空港第一ターミナル』を伝言ゲームで後ろに送ると、即座にリクエストにお応えしてくれる。


 俺たちは渋滞でピクリとも動かない車内で、クイーンの美声を存分に満喫し旅愁に耽っていたのだった。




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