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唯我独尊 その5
バスが出発した時から酒宴が始まりそうだったが、コイツらのこのノリだと途中のサービスエリアや訪問先で何をしでかすか分からないので、当然のように禁酒令を発する。
大ブーイングがバス内にこだまするが、生徒会長、もといツアー責任者のマジックワード、
「中止するぞ」
で制圧する。するとこれ見よがしに
「うめー、麦酒!」
なんて言ってる川村を本気でバスから降ろそうと後ろに向かうと、
「コレ、ノンアルだからセーフ!」
周りは爆笑だ。どうやら俺をからかって遊んでいるらしい。
俺は川村の胸ぐらを掴み、
「オマエら。幾つになったと思ってんだ! オマエらが頼むからこうして企画してやったのに、なんだこれは! やってる事が中坊のままじゃないかっ 恥ずかしくないのか!」
人を怒鳴りつけるのは銀行の支店長時代以来だろう。この銀行時代に培った、そしてその辺の地上げ屋、タカリ屋さえ一撃で撃退してきた俺の半ギレ説教により、バスの中は束の間の静寂と平穏を得る。




