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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第10章
339/425

全国制覇 その6


 庄司という不思議系猛烈新人社員にコピーして貰った旅のしおりを『居酒屋 しまだ』に持っていく。何故か今夜も貸し切りらしい。


 集まったメンツは旅行の参加者がメインだ。急な話だったので、旅行の参加者は今でも連んでいる感じの、仲間内の集まりになってしまったのは仕方ない。それでも何人かには何とか連絡がつき、数十年ぶりに顔を見せたものもおり、前回よりも更に賑やかさを増している。



 中でもサッカー部のエースだった永野とは数年前に丸の内でばったり会って以来、久しぶりの対面だ。何でも去年くらいから健太の誘いでちょくちょくこの店に顔を出すらしい。そう言えば永野も健太。あの頃はよく、出来の良い健太、不良の健太、と二人を揶揄っていたことが思い起こされる。



「確か、玉川エレクトロニクスの営業部長だったよな?」


 出来の良い健太は、


「あの後、パワハラで左遷されてさ。離婚して。そんな頃に健太に誘われてここに来る様になって」


 … 人生、色々だ。確か前身の玉川電機のサッカー部をJリーグに昇格させたとか?


「昇格決めた直後に、引退。それからは営業一筋。パワハラ左遷までな」


 … 人生、色々か。


「で? 今は?」


「その後子会社に行ったんだけど、ストレスで酒呑みすぎて警察沙汰の乱闘起こして。休職処分喰らって」


 … 人生、色々過ぎるぞ、出来の良い筈の健太…


「んで。今は縁あって、川崎フロンティアってJクラブのユースチームのコーチやってる」


 … 人生、色付きすぎだろ…


「コイツのカミさん。めちゃくちゃかわいーんだぜ。元ヤンだけど。なあ?」


「カミさんじゃねえよ、まだ…」


 クイーンが健太… 紛らわしいので、ケンタ、にしよう。の肩を組むとケンタは顔を赤らめて否定する。スマホの写真を見せて貰う。……。確かに若くてメチャ綺麗で、大した巨乳だ。まるでモデルみたい。


 … 人生、舐めんなよ。クソっ


「で、旅行には来てくれんだよな?」


「ああ。楽しみにしてるよ。キング」



 … コイツとは、温泉にでも浸かりながら、じっくりと話し合いたい。人生について、色々と…



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