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全国制覇 その5
「秋の間宮由子先生の句会の企画。彼女にも手伝ってもらおう。どうかな?」
「それはいいですね。僕一人では一杯一杯だったんですよ、それはすごく助かります」
「よし。機会を見つけて一度ブリーフィングしよう。ところで、彼女も旅が好きだとか?」
山本くんは首を振りながら、
「どうなんでしょう。詳しくは知りませんけど、なんでも鳥羽社長の大学の後輩で、社長自らがリクルートしたって噂ですよ、だとしたらあっち系なのかなー」
あらあら。そう言うことか、どうりで優秀なはずだ。社長自らが引っ張ってくるなんて、相当学業優秀だったのだろう。これは期待しかないぞ、なんて思っていると、
「ただ、会社の飲み会には一度も顔出したことないし、一緒に飯食った奴もいないんじゃないかな。まあ、今時のマイペースな子ですよ」
だから平気で俺に話しかけてきたのか。ま、それはどうでもいいけれど。
俺は飲み干したコーヒー缶をゴミ箱に放り投げ、即戦力新人の今後を楽しみに感じていた。




