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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第10章
337/566

全国制覇 その4


「はい専務。全てちゃんと綴じてありますので、このままお渡しください」


 出来上がった旅のしおりは、いつの間にか立派な表紙も添えられており、とても素人の出来とは思えなかった。いや素人じゃねえな、旅行会社なんだから。



「どうもありがとう。これからもよろしく頼むね」


「お言い付けくださればいつでもいたしますが何か?」


 俺は山本くんに視線を送ると、彼は両手ですみませぬ、と俺に謝る。



 その後しばらくして彼を連れ出し、


「あの子、すごく優秀だな。ちょっと話し方は変わっているけど」


 山本くんは俺の奢ったアイスコーヒーを飲みながら、


「今年の新卒入社の中では、飛び抜けて優秀なんですよ。下手したら僕なんかよりもずっと気の利いた企画書作っちゃうし。まあこれから色々と目をかけてやってくださいね」


 いやいやいや。これ程出来る子は銀行時代も中々いなかったぞ。一体この会社。どうなってんだよ…



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