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全国制覇 その1
「という事で、参加者を取りまとめたいんだけど。どんな感じかな?」
『居酒屋 しまだ』に修学旅行の幹事役の面々を集め、話を進めていく。厨房の奥からクイーンが目をキラキラさせながらこちらを伺っているのが、何故か愛おしい。
「ウチらは今んとこ七、八人くらいかなあ、多分」
「俺らは六、七人かあ、結構ヒマしてるみてーでよ」
「そっか。バスケ部と生徒会合わせて、十人くらいか。そうすると二十五人前後くらいかな」
「おおお、結構な人数じゃん。スゲースゲー」
「バス一台で行けそうだな。そっちは手配しておく(俺の部下が)」
「おおおおお、な、なんか本物の旅行業者っぽいな、オマエ!」
俺は健太を軽く睨みつけ
「いや、ホンモノですから…」
「懐かしいなあ、軍司はこんな感じだったわ、あの頃。部活でも生徒会でもグイグイみんなを引っ張ってってさあ」
「そーか?」
「あの頃はマジウザくて目障りだったけど」
「おいっ…」
「社会で成功する奴って、こうでなきゃダメなんだろーな」
「そーだな。無駄に熱いヤツ」
「そんな事ないよな、忍ちゃん…」
「いや、クソ熱くって面倒っす」
「酷いな」
俺はジョッキのビールを一気に飲み干す。




