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夜咲狂暴 その4
山本くんに深呼吸を10回程させて落ち着かせた後、
「でも、何でそんな落ち目の温泉街に、世界的観光グループが目をつけたんだよ?」
「ハアハアハアー 個人客や富裕層のニーズに地元が気付き始めて、行政も巻き込んで変わり始めたんじゃないですか。地産地消的な町おこしも育って来たのでは?」
「そうか。復活の鬼怒川温泉か…」
「わかってますよね、専務?」
山本くんが上目遣いで俺を睨みつける。
「は?」
「鬼怒川温泉に話題の外資系ホテルオープン。その全容を何処よりも早く、我が社が知るのです!」
お。調子戻ってきたのでは。善き善き。ちょっと煽ってみるか。
「って… コレ修学旅行なんだけど… 自腹なんだけど」
「は?何言ってんですかナメてんですかこんなチャンス有りませんよ我が社独占プレオープン情報ですよどんだけ価値があるか分かってますか馬鹿ですか」
よしよし。完全復活じゃないか、山本くん。
「あ。今バカって言った。アイツに言いつけるかな…」
「ひーーーーーーーーーーーーーー」




