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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第10章
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夢幻泡影 その7


 泉さんの全快を祈りつつ、俺は『友人』として、鬼怒川温泉について尋ねる。


「鬼怒川温泉って僕もネットで見ましたよ。すごい荒れっぷりですよね… まあ、元々がどうだったかよく知らないのですが…」


「いやー とっても良いところなんだけどねえ」


 クイーンが小皿を持ってきてポンと置く。


「ホイ。塩分控えめな。体大事にすんだぞ、じーさん」


 泉さんは口から涎を垂らしながら、小皿とクイーンの胸の谷間を眺め、ん? 谷間なんてあったっけ?


「いやーーー これはこれはー どれどれ。うんっ 美味しい!」


 翔はちょっと驚きながら、


「お婆ちゃん、料理褒められるの珍しいね」


 クイーンは喜色満面の笑みで、


「バーカ。本気だしゃ、こんなもんよ」


 いやいやいや、ここ居酒屋。料理店。常に本気出せよ……


 そんな俺たちのやり取りに大笑いしながら、泉さんは楽しそうな時間を過ごしてくれているようだ。



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