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夢幻泡影 その6
カウンター席は老人には辛かろうと、テーブル席に俺たちは座る。既に帰宅していた翔を誘うと喜んで降りてきて、久しぶりの対面となる。
「いやー これはこれは、再会できるとはー それも駅で倒れた時の、命の恩人のお坊ちゃんにもお会いできるとはー いやー素晴らしいー」
翔も満面の笑みで、
「ご無沙汰してます。病院でお話しして以来ですね。島田翔です」
「いやー ホントに… ホントにあの時は有難うー それにしても、何という…」
「ですよね、その時の子供の祖母の全裸をー」
「いやいやいやー ですから金光さん、あたしゃあの時そんな余裕は…」
ちょっと揶揄うといい反応をしてくれる。さすが中々の人物である。
「まあまあ、泉さん。乾杯しましょ。もうお酒少しなら大丈夫ですよね?」
「いやー 参った参ったー 今夜もお手柔らかに頼みますよー」
つい数日前に千駄ヶ谷の病院を退院し、体調も良好との事。だが温泉はこの夏は控えるように言われていること。なので秋頃からまたISSAの仕事を再開しようと思っているとの事。




