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承認 その2
病院への付き添いで救急車に乗り込む少年を憧憬の眼差しで眺めているとスマホが振動し、何喋ったかよく覚えていないうちにこの居酒屋に連行されていた。
オーナーが俺を一瞥し、
「しっかし、この私に顔射した唯一の男がキングねえ、はぁー」
が、が、顔…… 何を言っているのだこの女は! 俺は激しく動揺しながら、
「おいお前何言ってんだ俺がぶっかけたのはゲ…」
彼女も轢き殺されたネズミの死骸を眺める視線で、
「言うな! それだけは二度と言うな。生まれて初めて顔にかけられたのがゲロなんて、死んでも死にきれねえ」
顔はこんなに美しいのに、その口から出てくる言葉の何と醜く悍ましいこと……
「何言ってんだか… このクソビッチめ…」
俺が含み笑いしながら吐き捨てると、彼女も吹き出しながら、
「んだとコラア、表でろやジジイ」
俺とクイーンがニヤニヤと睨み合っていると、
「しかし、姐さんにここまで言う男って珍しいっすね、あんだけヤキ入れられたのに」
白豚が健太に語りかけると、
「んー、ドMだなこいつ」
いや、俺は筋金入りのドSだぞ、と言いかけた時。




