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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第10章
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喧嘩上等 その5


「な、な、な、何ですかあの人… 僕、殺されそうになりましたよね、一体…」


 予約席、と言うかいつものカウンター席で彼は赤く腫れた喉を押さえつつ慄いている。


「この店の主人、通称クイーンこと、島田光子。詳しくは『深川 クイーン』でググってみ」


「クイーンって… えーと。深川、クイーン。………」


 真剣にググりだす彼を放置し、


「忍ちゃーん。ビールお代わり二つねー」


「ほーい。いーなー修学旅行」


 珍しく忍が寂しげにブーブー鳴くので、ちょっと可哀想になり、


「一緒に来ればいいじゃん、学年違っても全然構わないぜ」


 あざす、と礼を口にしつつ、


「いやあ、流石に中学チゲーから、キツいっす……」


 え? そうなの? てっきり深川西中学校の二つか三つ下だと思っていた。


「そっか、忍ちゃん何中だったっけ?」


「東中っす。それにニコ下っすから」


 なんだ。全然違う学校じゃん。東中は住宅地にあるから、我が西中よりも遥かにお行儀も良いし進学率も良かったものだ。



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