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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第9章
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狂喜乱舞 その9


 そうか、そうだったのか。俺は本当に無知だった。旅行業界では八月のお盆とはそのような位置付けなのか。俗に言う、掻き入れどきなのか!


 どうりで社員たちはやけに忙しそうに立ち回っている、てっきりもうすぐ盆休みだからその前のアピールか何かだと勝手に解釈していた……


 そんな事も認識していない、そしてしようともしなかった俺は本当に馬鹿であった。穴があれば頭から飛び込みたい気分である。


 しかし、己が馬鹿である事を知らない人間に成功はない。己をバカと知り得て初めてその先に大いなる成功があるのだ。故に俺はこの後大成功を収める事間違いない。


 そして銀行時代、俺がトントン拍子の出世を勝ち得た理由の一つが、部下を煽てて脅して最大限のリターンを俺にもたらす仕事をさせて来たからだ。


 有名大学を優秀な成績で卒業してきた若手銀行員に比べたら、山本くんを煽て脅すなんて屁のカッパだ。言い換えれば『ど楽勝』と言うヤツである。


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