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再会 その3
変わらない。昔から全く変わらない、この押しとアクの強さは。高卒で自営業の健太は、俺の唯一の中学からの友人である。
「まあいいけど。何処で?」
「お前さあ、クイーンって覚えてる?」
「は? クイーン?」
「そーそー、中学で一緒だった、島田光子な」
三十年以上前のことだ。高校進学以来、地元とは距離をおいてきた俺の記憶ファイルはすぐには開かない。眉を顰め、島田ー、島田? と考えていると、
「その島田がやってる居酒屋行こうぜ、近くだからよー」
「まあ、いいけど…」
変わらない。昔から全く変わらない。この押しの強さは。
ふっと微笑みながら、健太の後をついて行く。あの頃と何一つ変わらない筈の夕暮れの街を健太の小煩い話を聞き流しながら。




