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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第9章
295/550

一心同体 その8


「おーーい、みんなーー、ちょっと注―目。えー、只今、金子先生のご発案で、深川西中オトナの大修学旅行っ in 日光! が決定されましたあーー」



 店内が今宵一番の盛り上がりを見せる。ヤンチャ軍団も、不良グループも、真面目グループも雄叫びを上げ、何だか勝鬨に聞こえるぞ…



「つきましては、先生と相談し日程を調節したいと思いますう。尚この旅行を全て取り仕切るのが、今や飛ぶ鳥の羽も落す勢いの、有名旅行代理店の専務取締役を務めまする、キングこと金光軍司クンですうーー」


 おい健太、何を勝手に… 飛ぶ鳥の羽じゃなくて、飛ぶ鳥、だろうが。人の会社を勝手に落とすんじゃねえ!


「このキングは、何と、あの、俺たちの永遠の愛怒流、クイーンこと島田光子さんを虎視眈々と狙う、俺ら西中男子の敵でありますっ」


 ふざけるなぁー ブッ殺すっ 死ねー


 かつて聞いた事のない大ブーイングだ、おしぼりや割り箸が飛んでくる。何故だか忍まで俺に唐揚げを投げ付けてくる、こら食べ物を粗末にしてはー


「だが、俺らもオトナだぁ、もしその償いにぃー、日光の高級旅館、一泊二食付き9800円送迎代込みならー どーするみんな〜?」


「許すー」


「恩赦ーー」


「認めたーーー」


「ご愁傷様ーーーー」


 そんなので許してくれるのか… 何と慈悲深い奴らだ… いやいやそんな話ではなく… そして何件かお悔やみの言葉を賜ったぞ?



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