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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第9章
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一心同体 その6


「なーーーに辛気くせえんだよ、こっちは」


 ジョッキ片手にクイーンが入ってくる。


「卒業式ん時、メッチャ盛り上がったって話。あれ、クイーンは卒業式出れたんだっけ?」


「あー、卒業式は何とか出れたわー」



 先生はしみじみと、


「コイツはなあ… 卒業式はともかく、修学旅行とか参加できなかったんだわ。大人の事情ってやつでさ。ホント悪いことしたよな… 当時の大人…」


「ま。しゃーねーわ。やっちまった事の落とし前だからなあ」


「でもクイーン、ホントは修学旅行とか行きたかったろ?」



 あれ、そうだったんだ、コイツは修学旅行に参加しなかったんだ… 全然覚えていないわ…


「そん時はそーでも無かったけどよ、この歳になるとあん時行ってれば、オマエらとそん時話で盛り上がってたのになーとか、ちょっと思うわ」


 先生が俯く。俺らも俯く。ちょっと空気が重くなったのを振り払うかのように、


「へへ。行ってみたかったわ、修学旅行。オマエらどこ行ったんだっけ?」


「日光。行ったことあるか?」


「ねーわ。へー。日光かあ。どんなとこよ?」



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