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終生不変 その4
小室が恐る恐るクイーンに問いかける。
「あ、あの、島田さんってさ、レディースのヘッドだったんですよね…?」
レディースとは、女子だけで構成された暴走族のことである、とこの店で忍に教わった。
「んー、ヘッドっつうか、幹部な。『深川メデューサ』ん時な。いやー、あん時は育児忙しくってさー、途中で抜けたんだわー」
「い、育児…!」
小室の目玉が本当に飛び出ている……
「族を… 育休ですか…?」
清水の鼻の穴がありえん程に拡がり切っている……
「そ。あん頃は忙しかったわー 母乳で育てたしなあ」
二人は目を見合わせ、
「さすがですっ」
「おみそれしましたっ」
クイーンに深々と頭を下げる。
詳しくは知らないのだが。暴走族から足抜けするのは相当困難だった筈だ。それを育児の為に抜けるなぞ、本当に出来たのだろうか?
この女の闇と底の深さに戦慄してしまう。




