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終生不変 その2
酒が入るに従い、店内は徐々にカオスと化してくる。序盤の感動の再会は何だったのか… あちこちで思い出したくもない過去話が飛び交っている。かと思うと、至る所に地雷が敷設されており、自分以外は全員敵状態だ。
「練習、キツかったわー 毎週ゲロ吐いてたよな」
「そうそう。体育館の出口にバケツ用意してな」
バスケ部の小室と清水。三年前の里子の葬儀の時に来てくれた。今もこの界隈に住んでいるので、今回誘ったら渋々来てくれた。何でもクイーンがおっかなくて逡巡していたらしい。どんだけ彼女は恐ろしい存在だったのだろう。
「そりゃあ、江東区シメてたからな…」
「いや… 台東も葛飾も…」
「大江戸連合だっけか… 何百人も束ねてたんだよな…」
「いや千人超えてたろ…」
こいつら何を言っているんだ。いくら『深川のクイーン』とか呼ばれてたにせよ、精々地元を束ねていたに過ぎないだろうに。
「オマエら… そんな漫画みたいな話あるかよ。おーいクイーン、ちょっとこっち来てくれや」
二人は急速に青褪め、
「え、ちょ…」
「ゲッ マジ?」




