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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第9章
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夜露死苦 その5


「大学出てウチが最初の赴任先だったんだよな、確か」


「んで、あの就任式なー 体育館のー」


「みんなで名前からかってなー そしたら目の前のテーブル……」


「叩き割るかフツー 空手三段だっけか?」


 健太はジョッキのビールを一気に飲み込んで、


「俺ら二年の時の卒リン(卒業リンチ)覚えてっか? 三年が十人で金八っつあんに殴りかかってよお、」


「三分で全滅… しかし病院送りゼロ…」



 あの事件の揉み消しに、俺ら生徒会がどれ程苦労しただろう。余りの懐かしさに吹き出してしまう。


「でも、あの人達よお、卒業してからもよく学校遊び来てたよなあ」


「よく泣きながら金八っつあんと話してたわー」



 正直、俺は先生が暴力を振るっている姿を殆ど見た事がない。それより、あのドラマよりも遥に熱血でお人好しですぐ泣く、とても面倒見の良い姿を未だに鮮明に覚えている。


 忍におかわりのビールを頼みながら、呟く。


「俺も高三くらいまでは毎年正月、先生の家に挨拶行ってたんだよなあ」


「だよな、キング来てたよな、来てたよな」


「あー、俺もガキできるまではよく遊び行ってたわー」



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