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夜露死苦 その4
「そー言えば、金八っつあんと、こないだ会ったわ」
唐突に川村が言い放つ。彼は自称輸入代行業者といっているが、陰で相当悪いことをしているようだ。
「マジか…」
青山が懐かしそうな、でもネズミの死体を踏ん付けたような表情で呟く。コイツもなんだか怪しい奴で、自称地元密着の不動産業なのだが、話を聞いていると地元裏社会密着、らしい。
それにしても…… 懐い……
もうかれこれ何十年、ご無沙汰しているだろう、あの先生とは。
「川村、それ本当か? 先生、まだこの辺にいらっしゃるんだ?」
川村はジョッキを舐めながら、
「おう。こないだ親父連れて病院行ったらよ、待合室でバッタリ。老けてたわー」
俺たちの中学の社会科の教師だった、金子八朗先生。当時流行っていたドラマ通りの渾名をつけられた先生はあのドラマ通り、いやそれ以上の熱血教師だった。




