267/508
待宵草 その9
俺は周囲を見渡し、そしてゴクリと唾を飲み込みながら、
「あれって、『あおば』に何か関係あるの?」
「ふふ。さあ」
さあって… やっぱり、俺とのあのことの句じゃねえだろうな?
「何だよ、教えてよ!」
ゆうこは目を潤ませ妖艶に言う。
「覚えているくせに。」
「え…」
やはり。まさかとは思ったが、あの時のアレを謳った句なのか…
額に脂汗が浮かぶのを感じる。同時に、下半身が制御不能状態になっていく…
無意識にクイーンを目が探す。
ゆうこは少し膨れっ面で、
「すぐ先輩に目がいくんだから。せんぱい、本当に先輩が好きなんですね」
丁度いい。ここでハッキリと俺のスタンスを表明しよう。
「うん。そうだよ」
ゆうこは項垂れて、深い溜め息をつく。
「まあ… お似合いといえばお似合いですかね」
「あ、ありがとう」
「分かってはいましたけど。これだけハッキリ言うの、初めてですね」




