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待宵草 その6
翌月のとある夜。
『居酒屋 しまだ』は異様なテンションに包まれている。句集を対象としたこの国で最高峰の賞である『日本俳句協会賞』に間宮由子が選出されたのだ。
今迄、新人賞や特別賞などに選出されたことはあるが、世間での彼女のイメージは才能は感じさせるがただの天然キャラ美人俳人タレント、に過ぎなかった。
だが、この賞を取ったことで、彼女の俳人としての実力が本物であり、今後の日本俳壇を牽引していく存在として世間に周知されたのだ。
今後は更に忙しくなり、そうそうこの街に来る事は少なくなるだろう。その夜は内輪だけのささやかな祝勝会ということで、珍しく貸し切りで盛り上がっている。




