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待宵草 その4
「三ツ矢くん、ありがとう。マスコミ対策、映像関係、是非とも手助けしてくれ。頼りにしているよ」
三ツ矢は俺をギラリと睨み、
「マスコミ、と、映像。だけでいいのですか? 句集やエッセーなんかチャチャって書いてもらえませんかね、そうすれば俺がドバーって売ってみせますよ」
俺はニッコリと笑いながら、
「実はさ、間宮先生は俺の中学の後輩で、昔からの知り合いなんだ」
皆、俺と三ツ矢の冷戦を固唾を呑んで見ていたが、俺の告白に度肝を抜かれ、
「何ですって、専務の後輩だったんですか?」
「それなら、間宮先生との折衝は専務でないと…」
「専務、何卒よろしくお願いしますよ」
「それにしても専務の人脈、凄すぎるよ… 泉さんといい、間宮先生と言い…」
社長に鳥羽が満面の笑みで、
「本当に。こんな小さい会社にはもったいないですよ、あはは」
三ツ矢は俺を冷たく睨みながら、
「そう言うことなら… 仕方ないですね、マスコミと映像、精々やらせてもらいますわ」
ふん、若造が。元エリート商社マン? 俺は元メガバンク支店長ですが何か?
ちょっと大人気なかったが、たまにはいい薬になるのでは。




