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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第8章
261/425

待宵草 その3


 前々から出来るやつだとは思っていたが。


 さすが元一流商社マン。皆の心をガッツリ掴んでしまう。更に奴は企画担当役員の俺が持ち込んだ企画なのに、


「これだけ大掛かりになると、企画部だけではこと足りないでしょう、ウチもマスコミへの告知、販促、グッズ制作と販売、あと映像も任せてください」


 と、あっという間に営業部主導に持っていってしまう。



 正直、俺はそれでいいと思う。少し悔しいが、彼の言う通りに進めた方がこの会社の利益にはなるだろうと思う。


 今この会社は、ネットを扱う人にしか認知されていない。ネットを使わない高齢者層には全く知られていないのだ。だが彼の言う通りに話を進めて、会社の名前を非ネット民にも浸透させれば。間違いなく売り上げは倍増し大きな利益を生み出すであろう。


 ただ。この企画はゆうこの個人的な好意によるものが多いものなので、あまり営業部に突っ込まれたくない。奴のゴリゴリな商社流の手法でゆうこを汚されたくない。



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