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待宵草 その1
こうして二回目の仕事旅行は、成功裡のうちに終えることができた。
帰宅後に慌てて仕上げたレポートを翌日会社に提出すると、すぐに企画会議が開かれる。
そもそも俳人、俳句なぞあまり縁がないだろうと思っていたら、案の定皆の頭にはてなマークが浮遊している。そんな中、ただ一人途轍もなく食いついてきた男がいる、営業部長の三ツ矢である。彼は正確に間宮由子を知っており、
「いや… 専務、あなた… ハハハ、またやってくれましたね、ハハハ」
営業担当常務の田所が首を傾げていると、
「有名なタレントですよ。早稲田大文学部卒、大手出版社の真潮社在職中に俳句賞の新人賞取って以来、しょっちゅうテレビに出てますよ。ほら、よくバラエティ番組に出ているじゃないですか」




