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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第8章
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朝涼 その6


 東京への帰りの車中。今日も純子さんの一人舞台だ。



 如何に今迄自分の出会ってきた人間が残念だったか。如何に龍二くんが自分には適しているか。如何に龍二くんは自分でなければ駄目なのか。


 それにしても、よく喋る子だ。とても人見知りとは思えない、実は親にそう言っているだけで相当のコミュ力の持ち主なのでは、と疑う。



「と言うかママ。龍二さんがママのことをとても褒めていたわ。」


「へーー、何て?」


「この時代にしては中々気の利いた句を詠む女だ、そうよ」


「あら。ありがと」


「と言うか、こうも心配していたわよ。ただもう少し頑張らねば、金光うじは我が母に陥落してしまうであろう、と。乾坤一擲の大攻勢を期待す、ですって。ママ、せいぜい頑張ってね、あ、もう飽きたから結婚式はしないでくれるかしら」



「チョーシこいてんなよクソガキが…」



 こら。純子さんを脅すな、と横を向いたがクイーンは大欠伸中… あれ? え? 何今の恐ろしい文言は? 俺の空耳だったのかしら、そっとゆうこをバックミラー越しに眺めると、楽しげに大井松田辺りの景色を楽しんでいる…



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