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月下美人 その4
「へー なんの事件?」
「あれ、先輩ご存知なかったんですか? 生徒会でも問題になったのではーあの事件」
そう、当時の俺は部活に生徒会に、絵に描いたような優等生だったのだ。
「クイーン絡みの生徒会案件… 何だっけな?」
「あれですよ、スーパー放火事件」
思わずぐい呑を落っことす。確か友人だか後輩だかに万引き疑惑をかけたスーパーマーケットにクイーンがキレて放火した事案だ。しかもそのスーパーには当時俺のお袋がパートで働いており、捕まった彼女に説教垂れたとか。
「その、疑惑のオンナ、が私だったんですよ」
俺はそれこそ目玉が飛び出さんばかりに驚く。俺のお袋とクイーンが知り合うきっかけとなったのが、まさかのゆうこちゃんだったとは…
「マジか… で、まさか本当にゆうこちゃん…」
「バーーーカ。こいつがそんな事するわけねーだろが。金持ちのお嬢ちゃんだったし」
ほう。まあそんな感じもする。
「妾の子でしたけどね」
思わずずっこけた。




