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目に青葉 その8
五十代 二人っきりの 修学旅行
うーん、全然… かなり字余ってしまった。
「せんぱーい、季語入れましょうかー」
間宮先生のお言葉だ、あれ… 今心の中で詠んだつもりが、声に出していたか、季語な季語。
浴衣脱ぎ 青葉の湯に入り 汗拭う
「ある意味すごいです。季語三つ入れてしまうとは、うふふ」
ゆうこは腹を抱えながら、褒めてくれる。あまり嬉しくない。
「エロい! エロ過ぎる。さすがエロ魔神」
それならこれは如何に!
露天風呂 出てから飲みたし 地ビールを
「はいせんぱい! 冷えてますよぉ」
フツーによく冷えた地ビールをグラスについでくれる。最早相手にしてくれないらしい。ちょっと寂しい。クイーンがグラスを一気飲みしてから俺をジロリと睨み、
「小学生の方がマシなんじゃね? 知らんけど」
この野郎、もとい、このメスビッチめ、俺の力作になんてことを… だがすぐに改心し、
「 先生、俺の俳句… 何が駄目なんすかね?」
「―あー、お腹痛いー え? 何か言いました?」
「いえ… もう結構です」
仕事のヒントがいつの間にか残念俳句劇場となってしまい、女子二人はひっくり返って笑っているし。
ふと見ると食事の用意をしている仲居さんも、顔を真っ赤にして笑いを堪えているし。




