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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第8章
242/550

目に青葉 その8


 五十代 二人っきりの 修学旅行



 うーん、全然… かなり字余ってしまった。


「せんぱーい、季語入れましょうかー」


 間宮先生のお言葉だ、あれ… 今心の中で詠んだつもりが、声に出していたか、季語な季語。



 浴衣脱ぎ 青葉の湯に入り 汗拭う



「ある意味すごいです。季語三つ入れてしまうとは、うふふ」


 ゆうこは腹を抱えながら、褒めてくれる。あまり嬉しくない。


「エロい! エロ過ぎる。さすがエロ魔神」



 それならこれは如何に!



 露天風呂 出てから飲みたし 地ビールを



「はいせんぱい! 冷えてますよぉ」


 フツーによく冷えた地ビールをグラスについでくれる。最早相手にしてくれないらしい。ちょっと寂しい。クイーンがグラスを一気飲みしてから俺をジロリと睨み、


「小学生の方がマシなんじゃね? 知らんけど」


 この野郎、もとい、このメスビッチめ、俺の力作になんてことを… だがすぐに改心し、


「 先生、俺の俳句… 何が駄目なんすかね?」


「―あー、お腹痛いー え? 何か言いました?」


「いえ… もう結構です」



 仕事のヒントがいつの間にか残念俳句劇場となってしまい、女子二人はひっくり返って笑っているし。


 ふと見ると食事の用意をしている仲居さんも、顔を真っ赤にして笑いを堪えているし。



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