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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第8章
236/550

目に青葉 その2


 修善寺は地名である。


 修善寺には『修禅寺』という寺があり、俺のような温泉初心者はどっちがどっちだか分からなくなる。この寺は曹洞宗の寺院であり、正式には『福地山修禅萬安禅寺』と言うらしい。



 寺や神社には全く興味が無いのでスルーするつもりだったのだが、意外や意外、クイーンがどうしても行きたいというので、軽くご挨拶に参る。


 山の木々に囲まれ、夕暮れの日差しが照らす本堂で手を合わせ、仕事の成就を祈願する。二人の先輩後輩は深く目を閉じ手を合わせ、一心に何かを願っている。


 白のサマーニットの二人の敬虔さを瞳に焼き付け、俺はそっと一人本堂を後にする。

きっと二人とも、子供達の幸ある行く末を祈っているのだろう。その姿は目を細めるほど美しく気高いものだった。


 俺は本堂を振り返り、目を瞑り彼女達の願いが叶いますように、と心の中で合掌する。


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