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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第8章
235/372

目に青葉 その1


 吉田屋旅館を後にした俺たちは、『あおば』に向かいながらそれぞれの想いをぶつけ合っている。それにしてもいつもはアレな二人だが、ちゃんと母親なのが実に微笑ましい。


「いいなーなんか。これってアレか、『運命の出会い』ってヤツか?」


「まさか先輩の息子さんと純子が… ホント、これぞ『宿命』だったんですよお!」


「ウチの葵とオマエんとこの翔といい… なんかあんのかもな、本当にー」


「私とせんぱいの間にはまだ何もありませんよ! さあこれから二人でーきゃ」


「って、ゆうこテメエ何どさくさに紛れてー!」


「だって先輩。せんぱいの事好きじゃないって言ってたもん!」


「だから、それな、いや、そんなんじゃなくて、っつうか…」



 これだけ狼狽えるクイーンは初めてだ。そのきょどり方が実に半端なくて、当事者ながらつい微笑んでしまう。



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