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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第7章
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みずげんか その10


 宿に連絡をしてみると、連休後の平日だからか簡単に一部屋取れる。


 三津浜動物病院を後にし、カーナビに従って吉田屋旅館まで純子さんを送っていく。たった五分の道のりである、彼女は荷物を置いたら歩いて病院に戻るつもりだと言う。


 純子さんは俺に何度も何度もお礼を言い、俺は明日の昼前にここに迎えに来ると言って吉田屋を後にする。



 後部座席からゆうこがクイーンに、


「ねえ先輩。龍二くんって童貞でしょ?」


 危うくガードレールに激突しそうになる。


「人間のオンナとは童貞だろーな」


 危なく崖からダイブしそうになる。


「今夜、ちゃーんとできるかなあ。見に行った方がいいかな?」


「アホか! 絶対よせ。親バカもいい加減にしろ!」


「でもねせんぱい。間違った快楽を覚えちゃったら困るのは親なのよ。」


「それなっ 龍二のやつ、ケツの穴にぶち込まねーだろーな、それだと生まれてくる子はうん子ちゃんです、ってか」



 遠慮なしに隣のクイーンの頭を殴打する。


「ねー、純子もそれが気に入っちゃったりしてー でもそれじゃいつまで経っても赤ちゃん出来ないよー」


 青信号なのだが、俺は急ブレーキを踏みにじり。


「今日会ったばかりの男女が、それも世にも稀なコミュ障同士が、ヤルわけねーだろ!」


 二人はうーんと唸りながら、


「それもそっか。さすがせんぱい、エロ魔人だけありますねー」


「二人目の孫はお預けってか。つまんねーの」



 後ろからクラクションを鳴らされるまで、俺は頭を抱えて悶絶してしまう。



 梅雨明けの 三津浜に咲く 恋の花



 今日イチの会心に出来にガッツポーズだ。後続の車に御免なさいねのハザードランプを点滅させた後、車を『あおば』に向けて発進させた。


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