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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第7章
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みずげんか その9


 あまりに想定外の展開に俺の思考は途切れ途切れとなるも。どうやら今夜、純子さんは修善寺の『あおば』に宿泊するよりも、この地で宿泊した方が良いだろう、そう判断し、


「この近くに吉田屋旅館って老舗の宿あるから、そこに泊まるといい」



 山本くんの資料にあった、嘗ての文豪も泊まったという有名な旅館を純子さんに紹介する。彼女は今日初めての満面の笑みで、


「皆さん… すみません… でも、私、こんなの初めてなの… 私の思っている事をちゃんと理解してくれて… それに己の思念をこんなに解りやすく伝えてくれて…」


 三人して一斉に首を傾げる。


「もっと… もっと知りたいの。もっと話したいの。御免なさい、我儘ばかりで…」


 三人して一斉に首を振る。


「じっくりと話し合うといいや。酒でも飲みながら、な」


「それが良いや。龍二は酒つえーから、とことん語り明かすこった」



 クイーンが純子さんの頭を撫でながら優しく言う。だが、ゆうこはサッと蒼ざめ、


「あなた… アレはダメよ、アレは!」


 アレ、とは? 俺とクイーンが首を傾げる。


「何だよ、アレって?」


「この子、私に似てお酒強いんですけど、たまーに酔っぱらうとー」


 純子さんは驚愕の表情となり、


「ママ! やめてーーーー」


「酔っ払うと???」


「酔っ払うと???」


「やーめーてーーー」



 ゆうこはジブリ映画の魔女の笑みで、


「全裸で踊り出すんです!」



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