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みずげんか その4
「おい、飼い主は誰だ!」
迫力の怒鳴り声に俺らが呆然としていると
「誰なんだ! ちょっと来い!」
純子さんがヨロヨロと診療室に入っていく。残された俺らが一緒に入っていくかどうか躊躇していると、中で言い争いが始まる。あれ? 龍二くんって人とは話をしないのでは?
俺たちは互いに顔を合わせ、一体どうしたもんだか悩んでいると。
「そんな事、あなたに関係ないでしょ!」
切迫の涙声が院内に響き渡る。俺たち三人が同時に診療室に雪崩れ込む。
龍二先生がクイーンに大声で、
「お袋。コイツはペットを飼う資格が無い。この子を置いてとっとと連れて帰ってくれ!」
クイーンは珍しくオロオロしながら、
「おい、落ち着け、龍二。一体、何だってんだよ…」
龍二先生は優しくパドスちゃんの頭を撫でながら、
「この子の心はボロボロだよ。コイツのせいでな。この子のコイツへのリビドーを、コイツはこの子に甘えきって依存して… 共依存どころか隷属なのか? コイツのパトスがこの子をカオスに導いているに相違ない」




