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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第7章
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涼風 その8


 葛城山頂まで続く伊豆の国パノラマパークロープウェイを左手に見つつ、県道130号線を西に向かう。目的地である龍二くんの動物病院のある内浦まであと少しだ。予定では午後イチに診てもらう事になっているので、内浦湾沿いの店で昼食をとろうという事になっている。



 三津。みつ、ではなく、みと、と読む。


 愛媛の松山の近くに三津浜みつはまがあるのでつい「みつ」と読んでしまいそうになるが、最近では葵も知っていた人気のアニメの舞台となったので、寧ろこちらの読みの方が若い人には知られているのだとか。



 ずっと山間を走っていたので、キラキラ光る内浦湾が正面に見えたとき、車内で歓声が上がる。


 んだよウッセーなー、と目を開けたクイーンがウワーと大声で驚く様は、まるで海を初めて見たチベットの小学生の様だった。



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