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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第7章
222/550

涼風 その7


「ああ、綺麗。久しぶりだな… 都会から出たの」


 純子さんは目を覚ました様だ、窓の外を眺めながらそっと呟く。


「もうすぐだよ。お腹空いたんじゃない?」


「窓、開けていいですか?」



 …… この子も何かマイペースなんだよな。母親のコミュ力は受け継がなかったらしい。



「あーーーー 気持ちいいー」



 夏の空気を嬉しそうに吸い込んで声が弾んでいる。


「と言うか私、母とドライブなんて、初めてかも知れません。金光さん、本当にありがとう」


 ようやく心のわだかまりが少し解れたようだ。さっきまでと声の張りが全然違う。


「はは、どういたしまして。彼氏とはドライブとかしないの?」


「この子、男の人と付き合った事ないんですよー」


「ママっ、恥ずかしいでしょ」


 いつの間にかゆうこも起きた様だ。それにしても、この恋多き母の娘なのに?


「純子さん、とか言ってホントはステディな人いるんでしょ?」


 だって母親譲りの正統派美人系列な容姿だし。


「と言うか私ずっと女子校だったんです。就職してもそんな時間無く。と言うか… 付き合うとか… 人を… 男の人を好きになった事、無いんです」


 この子の口癖、何か泉さんを思い出す…



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