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雲の峰 その10
連休後の平日の下り線、東名高速は横浜青葉I C付近で5キロ程の渋滞があったが、それ以外は渋滞がなく、俺たちはほぼほぼ順調に走っている。
のだが、純子さんの愚痴も更に凄みを増してきて、少々ウンザリしてきたので中井サービスエリアで休憩を取ることにする。
クイーンが一服するというので、買ったばかりの冷たい缶コーヒーを持って喫煙スペースに向かう。iQOSの薄い煙を青空に吹きかけて彼女は呟く。
「あれじゃ、犬じゃ無くても調子悪くなるわな…」
俺は頷きながら缶コーヒーを一口啜り、
「毎日あんな愚痴聞かされたらな… 転職とか考えればいいのに」
クイーンは首を振りつつ。
「ありゃオマエ、中毒だろ」
「え… 中毒って… 仕事中毒?」
「おお。やめたくてもやめられねえ。クスリとかと一緒だろ」
「……」




