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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第1章
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救い その1


 それから数日間、葵とは全く口をきかなかった。結衣ちゃんと食事をしていたのが嘘だとバレてから、逆にアタシが彼と何をしようが勝手でしょ、そうか、親に嘘をつき勝手な生き方をする奴にスマホ代支払う筋合いは無い、と翌日解約してやった。



 それからお前の彼氏の祖母が如何に酷い人間かを語ろうとしたが、母にいい加減になさいと窘められ断念した。あんな最低な人種の孫なのだから、性根腐り果てた最悪な不良ガキに違いないと思うのだが、母は中々同意せず翔くんに一度会って御覧なさい、なんて言い出す始末である。



 これまで俺に正面きって逆らうことなどなかった娘の豹変に少なからず、いや正直に言うと、途轍もないショックを受け、俺の精神状態は今最悪である。


 門前仲町に戻って来て以来、決して仲良しではないが、ある程度のコミュニケーションは日々とっており、たまに母と三人で浅草や有楽町で飯を食うぐらいの関係性は維持し続けてきた。


 妻との死別後は一時険悪な関係となったが、母の母性? 婆性? のお陰でほどほどの父子関係を維持できている。素直に母に感謝である。


 そして葵は門仲に戻ってから、意外にすぐに地元に馴染み、すぐに仲良しの友達も出来て、学校でも部活に励んでいる様子にホッとしたものだった。



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