雲の峰 その5
ゆうこの娘さんの犬をドリトルのところで診てもらい、その後修善寺へ向かうというプランを共有し、あとは三津浜のドリトル、こと龍二くんの話で盛り上がる。
「ちょ、何それー 動物と話できちゃうって〜 すっごーい」
「葵ちゃん動物は何が好き?」
「えー、犬も猫も大好きだよぉ」
嘘をつけ! 犬も猫も嫌いじゃねーか。本当にあざといな、我が娘ながら…
「でも翔くんが一番好き♡ ってか。かー青春だねえー」
「ちょ、忍さん、勘弁してくださいよっ もー てへ」
アオハル振りを笑顔で眺めていたゆうこがポツリと、
「うちのパドス、良くなりますよね…? 先輩の息子さんなら、なんか安心です」
すると健太がニヤリと笑いながら、
「でもよ、病気は治るかもしれないけどさ、スッゲーガラ悪くなっちゃったりして」
「真っ先に健太のアソコに噛みつくよう仕込ませっか、なあ」
健太が股間を隠す素振りを見せながら、
「ダメよダメダメ、勘弁してよークイーン…」
忍が吐きそうな顔で、
「いやいや、ワンちゃんにバカと梅毒移っちゃいますからやめときましょ」
「誰が梅毒だっつーの。俺はただのバカなほーけーだっつーの」
…… 全然龍二くんの話から脱線し、いつものお下劣路線に接続されて行く… って、今宵は中学生がいるから勘弁して欲しかったのだが、ああ、さてもさても遅かりし由良之助…
翔は気まずくしているが、娘はギャハハと大笑い。大事に育てた我が娘、下ネタ好きと知った夜、どこで育て方を間違えた、死んだ里子に聞いてみりゃ、そいつぁアンタのせいだよと、自業自得の成れの果てぇーー




